【初心者向け】Googleアナリティクス(UA)の設定・使い方
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」はGoogleが無料で提供しているもので、現在はユニバーサルアナリティクス(UA)のバージョンを使用してアクセス解析ができるツールとなります。GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス「GA」で行うとサイトに訪れたユーザーをみえる化し、ユーザ―の行動を把握できます。それにより、コンバーションへと繋げるにはどのような施策を立てれば良いのか実際にあった効果を検証したり、目標に対する進捗状況を追うことが可能です。
しかし、設定や使い方に複雑さを感じ、使用したくてもできていない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、本記事は初心者向けに「ユニバーサルアナリティクス(UA)の設定や基本的な使い方を紹介します。
【初心者向け】 GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)がデータを収集する仕組み
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)がデータをどのように収集しているのでしょうか。厳密にはcookieやJavaScriptなどの技術が使用されてますが、データ計測に必要なのは「トラッキングコード」です。見た目はわかりませんが、WEBサイトのHTMLソースに設置されると裏側で動作しています。ユーザーがWEBサイトにアクセスするとトラッキングコードが読み込まれます。そうするとユーザーの行動情報が収集されGoogleアナリティクスのサーバーに送信される仕組みです。
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)の設定方法5つのSTEP
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)の設定には5つのSTEPが必要となります。
です。この5つのSTEPについてひとつひとつ説明していきます。
1.Googleアカウントの作成
Googleアナリティクスの設定には、Googleアカウント(Gmailアドレス)が必要となります。取得がまだ済んでいない方はアカウント作成ページから氏名、メールアドレス、パスワードを入力します。
次に携帯番号の入力をします。
そのあと、SMSに確認コードが送られてくるので、その確認コードを入力すれば、アカウント作成は完了です。
2.ユニバーサルアナリティクス(UA)の登録
ユニバーサルアナリティクス(UA)の登録を行います。Googleマーケティングプラットフォームのサイトにいき、「さっそく始める」を選び、次に「測定を開始」を選択します。
アカウント名を入力します。
プロパティの設定で自分のWEBサイトの名前を入れ、タイムゾーンと通貨についてそれぞれ入力してください。
プロパティ名 | 自分のWEBサイトの名前などを入力 |
---|---|
レポートのタイムゾーン | 国内で使用している場合のWEBサイトならば「日本」を選択する |
通貨 | 国内で使用している場合のWEBサイトならば「日本円」を選択する |
「詳細オプション表示」を選択し、「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」をスライドしてオンにしてください。
ウェブサイトのURLを入力して、「ユニバーサルアナリティクスのプロパティのみを作成する」の方を選択してください。完了したら「次へ」をクリックします。
ビジネス情報になったら、業種・ビジネス規模・利用目的を入力してください。
すべて入力したら「作成」をクリックします。
「日本」を選択し、規約に同意するチェックします。
これで、.ユニバーサルアナリティクス(UA)登録が完了しました。
3.トラッキングコードの設置
トラッキングコードとは、WEBサイトの訪問者のデータを計測するためのコードのことで、コードを埋め込むことでデータの取得ができます。利用規約に同意すると、管理画面のプロパティ→トラッキング情報→トラッキングコードからコードを確認できます。
表示されたトラッキングコードをすべてコピーします。コピーしたトラッキングコードを、WEBサイト全体のhtmlファイルにある
タグの後に貼り付けます。※WordPressを使用している場合は、「All in One SEO」のプラグインをインストールしていれば、ダッシュボードにある「All in One SEO」の一般設定から「Googleアナリティクス」の項目があり、そこにトラッキングID「UA-●●●●-●」を入力し設定を更新すれば埋め込みができます。
4.ビューを複製する
デフォルトでは、すべてのWEBサイトのデータというビューが作成されます。フィルタは一度かけてしまうとかける前のデータ取得は出来なくなってしまうため、最低限の設定以外は何も設定せずにそのままにしておきます。アクセス解析に使用するビューは、自らアクセスしたものを除外するなどのフィルタ設定をかけます。そのため、「すべてのウェブサイトのデータ」から「ビューをコピー」を選択し、フィルタ設定をかけましょう。
5.サーチコンソールと連携する
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)とは、検索エンジン上で表示されたサイトの「表示回数」「クリック回数」「クリック率」「平均掲載順位」など解析してくれるツールになります。解析できることでサイトを訪れるために何が必要かのヒントにつながります。Googleアナリティクスと連携することで、ユーザーが検索したキーワードを見ることができます。
「集客」から「Search Console」「検索クエリ」「 Search Consoleのデータを共有を設定」を選択します。プロパティ設定の画面になったら、
下にある「SearchConsoleを調整」を選び、慣れてない場合は「URLプレフィックス」にサイトのURLを入れて設定すると連携ができます。
【初心者向け】GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)基本的な数字の見方
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)は、たくさんの機能がありますが、特に4つを理解していればアクセス解析が可能です。
1.ユーザー
ユーザーサマリーはWEBサイトにどれくらいアクセスがあるのか把握ができます。>
その人が何回サイトを往復したとしてはユーザーは1人になりますが、「Googlechrome」や「safari」などブラウザが変わる場合は同一人物がアクセスした場合でも2人となりますので、目安として考えなればなりません。
「ユーザー」→「概要」→「ユーザー」を選択し数値が見れます。
この画面の中で覚えておく指標は4つあり、またユーザーからデバイスの別データも読み取れます。
セッション
セッションとはサイトに訪問した回数です。1人の人が朝晩と2回のサイトを訪問したならばセッション数は2回ということです。何回も訪れているということはサイトを気に入ってくれた人がいると分析できるかもしれません。
ページビュー数
ページビュー数とは見られたページ数であり、見られたページ数が3なら、3PVということです。1人のユーザーが多くのページを見てくれているのであれば、関連した記事などにも興味を持ってくれている可能性があり紐づきがうまくいっているのかもしれません。
平均セッション時間
平均セッション時間とはセッション1回あたりの平均滞在時間です。滞在時間が長ければ良いというわけでなく、目的に合ったサイトページになっているかを分析できるかが重要です。長文の記事なのに滞在時間が長い場合は、読みとばされている可能性があるなど目的によって滞在時間の良し悪しは異なります。
離脱率と直帰率
離脱率はAのページを見た後にBのページも閲覧してサイトを離れた場合。直帰率はCのページだけ見てサイトを離れた場合の違いがあります。この2つを見ることで、次のアクションを分析できます。関連記事や購入ボタンを設置しているのにクリックがなければ、設定場所など誘導がわかりづらいものになっている可能性があることが分析できます。
では、直帰してしまう原因は何ででしょうか。
直帰率の原因は主に3つあります。
- 求める情報がなさそうだった
- ネクストアクションの誘導がなかった
- ページの読み込みが遅い
記事の目次を見ただけで何が書かれているかわかるようにすることと、関連する記事を紹介して次の行動喚起を起こさせることなど直帰率を減らすことが重要です。
*** デバイス別のデータ>
ユーザー欄で、PC(desktop)・スマートフォン(Mobile)・タブレット(Tablet)のタイプ別に、ユーザー数やセッション数などを見ることができます。見え方が大きく違うためデバイス別に分析することで効果的に運用するためのポイントを見つけられます。
「ユーザー」→「モバイル」→「概要」から閲覧できます。
2.集客
集客機能は、どんな経路からWEBサイトに訪れたかを確認できます。
「Organic Search」「Direct」など流入経路ごとにユーザー数・セッション数・コンバーション数を確認することができます。
Organic Search | |
---|---|
Paid Search | |
Display | ディスプレイ広告からの流入 |
Social | |
Refferal | 他サイトのリンク等からの流入 |
Direct |
3.行動
WEBサイト上でユーザーが各ページがどのくらい閲覧されているかやどのページを閲覧しているのかを確認できます。他の期間との比較や検索ボックスで(青枠部分)に「ページタイトル」を入力して検索することもできます。(一部でも可)
「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」→「ページタイトル」を選択。
ランディングページ
ランディングページは、訪問者が最初にアクセスして「着地」したページのことをいいます。
「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」を選択します。ここでも、セッション数だけでなく直帰率やコンバーション数にも注目します。ランディングページはそのサイトの第一印象が決まる重要な分析です。ユーザーは欲しい情報があれば他のページも見てくれ、詳しい情報を伝えることが出来ますが、求めている情報がなければ、ユーザーは直帰してしまいます。
4. コンバーション
コンバーションは問い合わせや資料請求などWEBサイトの目標を知ることができます。
「コンバーション」→「目標」→「概要」を選択するとコンバーション数の推移やコンバーション率などを確認できます。コンバーションは成果につながるWEBサイトの運営ができているかを図る大切な指標となります。
目標が複数ある場合は、「目標のオプション」変更します。
コンバーション数 | 目標が完了した数 |
---|---|
コンバーション率 | 全てのミッションに大して目標が完了したセッションの割合 |
【初心者向け】 GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)の基本的な使い方
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)の基本的な使い方を紹介します。毎日ではないですが月単位で確認すべきなのは「ランディングページ」「すべてのページ」「流入元」「デバイス」です。
WEBサイトは「いかにユーザーに訪問してもらい、ニーズを満たせるか」が重要です。なので前月または前年同月と比較して数値に大きな増減がある箇所を確認することも大切です。
サイト全体のアクセス数を確認する
サイトのアクセス数を調べます。「ユーザー」→「概要」を選択するとページが切り替わり、直近のユーザー数、セッション数、ページビュー数などの合計がみれます。
線グラフは「ユーザー」に最初はなってますが、「ユーザー」部分をクリックすると他の線グラフに切り替えられます。
特定の期間でアクセスデータを比較する
アクセス数は特定の期間を指定してリサーチが可能で、例えば「期間別」で「月」を選択すると1か月ごとのアクセス数に切り替わります。見るポイントは、過去と現在のサイト訪問の変化を分析することです。
さらに、右上の期間をクリックすれば細かい期間で調べることができます。
過去と現在のサイト訪問の変化を分析することが大事になってきます。
比較のところにチェックを入れると、前年比や前月比などが表示されます。
ページ別のアクセス数を調べる
「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」を選択するとWEBサイトのページ別のアクセス数を調べることができます。
【初心者向け】GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)&使い方まとめ
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)の設定や使い方は以上となります。今回は初心者の方でもわかるような重要な部分のUAの基本的な使い方を紹介しました。Googleアナリティクスを使いこなせば、サイト改善の仕方がわかりやすくなります。重要なのは得たデータを分析して改善することです。
- トラッキングコードの導入など初期設定が出来ているか
- ターゲットの訪問者や成果を見るためにも「ユーザーサマリー」や「コンバーション」の確認を忘れないこと
- 毎月確認すべきは「流入元」・「ランディングページ」・「すべてのページ」・「デバイス」
- 「サイトの改善をするため」分析したデータを活かす
ということが大事になっていきます。
ぜひ、GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)「GA」(UA)を活用して、より良いWEBサイト作成を目指していきたいですね。